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●井笠鉄道の保存車を訪ねて(2)


 井笠の車輌はあちこちに保存されたが、中でも『姫路の百万$パチンコの7号機』と『伏見桃山城の9号機』は、なぜそこに行ったのか今でも事情を知らない。特に伏見桃山城のは、何度も行く機会がありながら逃しているうちに姿を消してしまって悔やんだが、移転したことが分かってほっとした。その9号機は今、井原市の井原駅近くの公園にあるのだから不思議だ。

 この9号機の経歴はとても面白い。ベルギーで1910年に生まれ、まずは釜石製鉄所で使われた。原型は蒸気溜が巨大で、無火式のように使われたというが、1929年に雨宮製作所でシリンダをキャブ下に移す改造がなされ、さらに10年後には釜石で標準型の機関車に改造された。井笠に来たのは1948年だが、軸重が重くて使えずすぐに車庫入りし、1961年に廃車となった。そして、そこからさらに流転の歴史が始まった。

 さて、車庫焼失の翌年に初めて笠岡を訪れ、バスで新山の井笠鉄道記念館を訪れた。制服姿も凛々しい田中駅長から昔話を伺った。駅長は今もご健在で、駅長室で近所の方々と思い出話に花を咲かせていた。それが今回の旅行で、何よりも嬉しかった。また、笠岡の高架下で荒廃していたホジ9も、きれいに再塗装されていた。
 

井笠鉄道9 (井原市 七日市公園 2002-03-29)

▲廃車後は、笠岡交通公園→伏見桃山城→井原駅予定地→七日市公園。

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▲産業タイプだが、貧弱な足回り。

▲横から見ると、立山重工と雨宮を足して2で割ったような印象。

▲シリンダ廻りは原型のままだという。

井笠鉄道1+ホハ1+ホワフ1 (笠岡市 井笠鉄道記念館 2002-03-29)

道路拡張に伴い、やや後方に下がった新山駅。

錆が目立つようになったが、まだまだきれいな1号機。

だいぶ痛んできたものの、ホワフも健在。

▲荷物室を持つホハ1。

井笠鉄道ホジ9 (笠岡市 笠岡交通公園 2002-03-29)
▲近年再塗装され、だいぶ見栄えが良くなった。

▲現役時代の色ではなく、保存時の日焼けした色を再現しているのが面白い。


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